「ケツァルコアトル」万博記念公園の現代美術の森で鑑賞できるメキシコを代表する彫刻家のパブリックアート

Sebastian

万博記念公園内にある、国内外13点の作品が点在している現代美術の森に設置されたセバスチャンの抽象作品です。

作品データ Data

作品名 Title ケツァルコアトル
Quetzalcoatl
作家名 Artist セバスチャン Sebastian
制作年 1992年
材質 スチール、彩色
備考 万博記念公園 現代美術の森 (入場料が必要です)

作品について About

この作品は1992年に制作され、自然文化園に2005年大阪万博開催35周年記念として、現代美術の森のオープンと同時に設置されましたが、一見黒く見える深いグレーの色彩は今も色あせることなく、当初のみずみずしさを保っています。

鉄やコンクリートを用いたモニュメンタルな作品で知られ、メキシコやその他の国々に200を超える作品が設置されている。

日本にも10を超える作品があり、東京・千鳥ヶ淵公園内の日本人メキシコ移民百周年記念のモニュメントや堺市庁舎前の巨大なモニュメント等が設置されている。

本作品のタイトル「ケツァルコアトル」とは羽毛のある蛇という意味で、アステカ神話の文化神、農耕の神を指す。

万博記念公園 現代美術の森 より

羽の生えた蛇を模した抽象彫刻は左右非対称で、セバスチャン作品にしては比較的小規模ですが、作品表面の装飾は最小に、フォルムによる表現を最大限に魅せるセバスチャンの真骨頂を感じさせます。

メキシコの大学で建築を学んだあと教授に就任するかたわら、衣装やジュエリーデザインなど多岐にわたりその才能を発揮したセバスチャンは、メキシコを代表する国民的作家のひとりに数えられています。

セバスチャンのパブリックアートは、同じ万博記念公園内の現代美術の森のすぐそばにある「悲嘆する花」を鑑賞することができるほか、関西では堺・アートクルーズの作品群のひとつ、南海堺駅前ロータリーに設置されている国内最大級の巨大なモニュメント「フェニックス・アーチ」があります。

「フェニックス・アーチ」堺の玄関口にそびえ立つ関西最大級のパブリックアートはメキシコの彫刻家セバスチャン作品
関西では最大級の高さを誇る50tもの鉄の巨大モニュメントが、駅前ロータリーにそびえ立っています。 にもかかわらず、明るい赤一色の均一なカラーリングは、重々しさを感じさせることなく周囲とのコントラストによって際立つ存在となっています。 ...

国内ではほかに名古屋や長野、東京に設置されており、千鳥ヶ淵公園に「対墨日本人移住百周年記念モニュメント」、墨田区に「VILLA HUMADA」、清瀬市キヨセケヤキロードギャラリーに「青い樹」が設置されています。

ちなみに東京代々木公園に設置されている同名の作品は、別のメキシコ彫刻家フェデリコ・シルバの作品です。

設置場所 Location

大阪府吹田市千里万博公園 万博記念公園 現代美術の森

周辺のパブリックアート

セバスチャンの他作品 Other Works

作家について Artist

Sebastian
INDEX 作品の特徴 Feature略歴 Biography鑑賞できるパブリックアート Other Works備考 Remarks 作品の特徴 Feature メキシコを代表する抽象彫刻家。...
タイトルとURLをコピーしました