Antony Gormley(アントニー・ゴームリー)

Antony Gormley(アントニー・ゴームリー) Antony Gormley

作品の特徴 Feature

現代のイギリスを代表する具象彫刻家。

ケンブリッジ大学で考古学、人類学、美術史の学位を取得したのち、アジアで薬剤師をしていた父親の影響から、インド・スリランカに渡り仏教を学びました。
そういった思想を受けたアントニー・ゴームリーが制作する作品は、伝統的な西洋彫刻の動きを取り入れるのでなく、静謐さが表現されています。

作品制作は常に自らの身体を基本として自らの体に石膏を塗って型を取り、金属を流し込むなどして人体像を作ります。
その像は表情を示さず、西洋の古典彫刻のように劇的な動作を封印して、寡黙な像は人の姿を表すというより、精神的な存在としての人間を感じさせます。

自分が身体という空間で生きていることに気づきました。

自らの外に目を向ける西洋の思想とは違い、外に対象を持たない意識へと導かれたのです。
その世界観が作品の種になっています。     ー作家のことばより

略歴

内容
1950 (8月30日)イギリス・ロンドンに生まれる
1968 ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ 入学
1971 インドやスリランカで仏教を学ぶ
1974 ゴールドスミス美術学校(ロンドン) 入学
1977 スレイド美術学校(ロンドン) 入学
1981
個展(ロンドン ホワイトチャペル・アート・ギャラリー)
1982 ヴェネツィア・ビエンナーレに出品
1986 ヴェネツィア・ビエンナーレに出品
1987
ドクメンタ8(カッセル)に出品、「フィールド」プロジェクトを開始
1992
『アメリカン・フィールド』(メキシコ、アメリカ・テキサス、カリフォルニア、ワシントンDC、カナダ巡回)
1994 ターナー賞 受賞
1996
『スティル・ムービング:ワークス1975-1996』(神奈川県立近代美術館他、国内6か所巡回)
1997
「アナザー・プレイス」(イギリス・リヴァプール近郊クロスビー・ビーチ)を設置
1998 「北の天使」(イギリス・ゲーツヘッド)を設置
1999 サウス・バンク賞ビジュアル・アート部門 受賞
2003 『アジアン・フィールド』(中国国内巡回)
2004
『アジアン・フィールド』(旧東京都立城南高校体育館)
2007 バーンハード・ヘイリガー賞 彫刻部門 受賞
2012
個展(サンパウロ、リオデジャネイロ、ブラジリア)、『TWO TIMES−ふたつの時間』(神奈川県立近代美術館 葉山館
2013 高松宮殿下記念世界文化賞 受賞

鑑賞できるパブリックアート

公式サイト

Antony Gormley

備考

 

Antony Gormley

「こちらとあちら Here and There」動きのある西洋彫刻のフォルムと異なり東洋思想を反映した静謐な哲学的作品

南大阪にある公共施設の和泉シティプラザ敷地内に、イギリスを代表する具象彫刻家アントニー・ゴームリーのパブリックアートが設置されています。 作品データ Data 作品名 Title こちらとあちら Here and Ther...
Antony Gormley

「アナザー・タイムⅨ」都心の高層ビル地下にひっそりと静かにたたずむアントニー・ゴームリー作品が訴えかけるもの

大阪のオフィス街、淀屋橋の新築高層ビルのB1Fに、イギリスを代表する具象彫刻家のアントニー・ゴームリー最新作があります。
Antony Gormley

「MIND-BODY COLUMN」高層ビルの谷間に15mの柱で表現されたのは地球と人とのつながり

アントニー・ゴームリーは仏教を学んだ異色の経歴をもつイギリス出身の彫刻家で、東洋の思想に影響を受け精神性を宿すパブリックアートを多く手がけています。
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