作品の特徴 Feature
現代のイギリスを代表する具象彫刻家。
ケンブリッジ大学で考古学、人類学、美術史の学位を取得したのち、アジアで薬剤師をしていた父親の影響から、インド・スリランカに渡り仏教を学びました。 |
作品制作は常に自らの身体を基本として自らの体に石膏を塗って型を取り、金属を流し込むなどして人体像を作ります。
その像は表情を示さず、西洋の古典彫刻のように劇的な動作を封印して、寡黙な像は人の姿を表すというより、精神的な存在としての人間を感じさせます。
自分が身体という空間で生きていることに気づきました。
自らの外に目を向ける西洋の思想とは違い、外に対象を持たない意識へと導かれたのです。
その世界観が作品の種になっています。 ー作家のことばより
略歴
年 | 内容 |
1950 | (8月30日)イギリス・ロンドンに生まれる |
1968 | ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ 入学 |
1971 | インドやスリランカで仏教を学ぶ |
1974 | ゴールドスミス美術学校(ロンドン) 入学 |
1977 | スレイド美術学校(ロンドン) 入学 |
1981 |
個展(ロンドン ホワイトチャペル・アート・ギャラリー)
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1982 | ヴェネツィア・ビエンナーレに出品 |
1986 | ヴェネツィア・ビエンナーレに出品 |
1987 |
ドクメンタ8(カッセル)に出品、「フィールド」プロジェクトを開始
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1992 |
『アメリカン・フィールド』(メキシコ、アメリカ・テキサス、カリフォルニア、ワシントンDC、カナダ巡回)
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1994 | ターナー賞 受賞 |
1996 |
『スティル・ムービング:ワークス1975-1996』(神奈川県立近代美術館他、国内6か所巡回)
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1997 |
「アナザー・プレイス」(イギリス・リヴァプール近郊クロスビー・ビーチ)を設置
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1998 | 「北の天使」(イギリス・ゲーツヘッド)を設置 |
1999 | サウス・バンク賞ビジュアル・アート部門 受賞 |
2003 | 『アジアン・フィールド』(中国国内巡回) |
2004 |
『アジアン・フィールド』(旧東京都立城南高校体育館)
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2007 | バーンハード・ヘイリガー賞 彫刻部門 受賞 |
2012 |
個展(サンパウロ、リオデジャネイロ、ブラジリア)、『TWO TIMES−ふたつの時間』(神奈川県立近代美術館 葉山館)
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2013 | 高松宮殿下記念世界文化賞 受賞 |
鑑賞できるパブリックアート
公式サイト
Antony Gormley
リンク
備考