大阪万博記念公園の中に夢の池に設置された、イサム・ノグチのパブリックアートです。
2025年に開催されている大阪・関西万博の会場とは別ですのでご注意ください。
作品データ Data
作品名 Title | 彗星 |
作家名 Artist | イサム・ノグチ Isamu Noguchi |
制作年 | 1970年 |
寸法(H×W×D;cm) | 3,300 × 644 × 644 |
備考 | (公園の入場料が必要です)万博遺産 |
作品について About
イサム・ノグチ作。大阪万博開催当時、「宇宙空間の夢」と題したオブジェ噴水群(6種9基)が造られ、現在は水が出ませんが、オブジェとして残しています。
2011年3月に噴水群は、大阪万博開催当時の塗装色に復元しました。 ー公式サイト より
世界的名声を得ていたイサム・ノグチが50年前に依頼を受け、大阪万国博覧会開催に合わせ、9点の作品を制作設置しました。
池面上33メートルの高さにアルキャストの巨大な立方体の箱が掲げられていました。
この箱の下から1平方センチメートルあたり3キログラムの圧力でジェットノズルにより水を強力に下へ向けて噴射していました。
照明は、噴射された水をメタルハライド灯の白い光りで下向照射し、水面で飛散る水をビーム電球で水中から照らし出していました。 ー 公式サイト より
池の中心でそびえ立つこの作品は、かつてアルミ板に開けられた穴から水が八方にほとばしりましたが、今はそのような演出がない分、高さとボリュームの絶妙なバランスに集中して楽しむことができます。
日本万国博覧会当時、人工池である「夢の池」にスケールが大きく、芸術性に富んだ世界初の大規模噴水塔が設置されました。
この噴水群は芸術家イサム・ノグチが設計したもので、「宇宙の夢」をテーマに、巨大建造物が林立する博覧会会場の空間に埋没しない規模の噴水が構想されました。
博覧会当時は、6種9基の噴水が設置されていましたが、博覧会終了後は、水中に「うず潮」を起こす噴水1種3基を撤去しました。噴水塔の塗装色は、2011年3月に博覧会当時の色に復元しました。
現在、噴水の水は出ませんが、イサム・ノグチのアートオブジェをお楽しみください。 ー銘板 より
大阪万博記念公園には開催当時に設置された作品に加え、2005年に整備された現代美術の森に国内外のパブリックアートが点在していて、効率よく鑑賞することができます。


イサム・ノグチは住まいと主な活動拠点をニューヨークに置いていましたが、現在はイサム・ノグチ庭園美術館として運営されている香川県にアトリエがあったこともあり、国内に多くのパブリックアートが設置されています。

設置場所 Location
大阪府吹田市千里万博公園 万博記念公園 夢の池
周辺のパブリックアート
イサム・ノグチの他作品 Other Works
作家について Artist
