文化活動の拠点としての施設でもあり、モエレ沼公園を象徴するガラスのモニュメントでもある「ガラスのピラミッド HIDAMARI」は、自然との一体化を実現しています。
作品データ Data
作品名 Title | ガラスのピラミッド HIDAMARI |
作家名 Artist | イサム・ノグチ Isamu Noguchi |
制作年 | 2005年 |
寸法(H×W×D;cm) | ー |
備考 | モエレ沼公園 |
作品について About
ガラスのピラミッドは、モエレ沼公園のシンボルとしての形態を持ち、「全体をひとつの彫刻とみなした公園」の中心的な施設です。
アトリウムは太陽光が射し、公園内を見渡せ、自然と一体化した大きな休息空間となります。
館内にはイサム・ノグチを映像や図書で紹介するギャラリー、市民の文化的な活動の場となる多目的スペースのほか、レストラン、ショップなどがあり、天候や季節を問わず多くの人々が憩い、交流する拠点となります。 ーリーフレット より
ピラミッドと名づけられていますが四角錐状ではなく、一辺が51.2mの三角面と四角錐、立方体が組み合わされた複雑な形態となっています。
建築の外観は、表面積延べ2,483m²のガラスで覆われて周辺環境と調和し、高さ32.3mで3F建ての鉄筋コンクリート構造の内部は、近代化された静謐な空間が広がっています。
頂点まで吹き抜けたピラミッド内部の巨大な空間を、入れ子状にせり出した階層がリズムを生み、単調な空間になることを防いでいます。
自然光がふんだんに入り込む最上階のアトリウムでは、各種イベントが週末に開催されています。
周辺の自然が三方のガラスから反射して、映り込んだ四季折々の景色を見渡すことができます。
1F展示室にはイサム・ノグチの遺作「オンファロス」が設置されています。
この作品はもともと、このモエレ沼公園を計画するきっかけとなった札幌の起業家へ、イサム・ノグチから贈られた作品ですが、のちに札幌市へ寄贈され現在の場所に移設されました。
また、施設内の冷房システムには貯雪庫に蓄えた雪を活用しており、環境負荷に配慮しています。
設置場所 Location
北海道札幌市東区モエレ沼公園 モエレ沼公園