「僧形 平清盛像」平安京から半年間だけ福原京へ遷都した平清盛がこよなく愛した土地に残された功績

パブリックアート

兵庫県の重要文化財に指定されている石造十三重塔の横に並ぶ形で、柳原 義達先生が制作した平清盛像が設置されています。

作品データ Data

作品名 Title 僧形 平清盛像
作家名 Artist 柳原 義達 Yoshitatsu Yanaguihara
制作年 1968年
寸法(H×W×D;cm)
備考

作品について About

制作者である柳原 義達先生は神戸出身で、日本近代具象彫刻の礎を確立した功労者として、高村光太郎賞中原悌二郎賞といった日本の主な彫刻賞の他、文化勲章も授章しました。

モデルとなった平清盛は、この近くの古代からある神戸港(当時の大輪田泊)を私財を投じて修復することで当時の中国との国交を開き、日宋貿易を通して日本の経済基盤を整え、平家の栄華を極めることとなります。
平清盛は武将として多くの功績を残しましたが、大病を患ったのを機に出家しました。

柳原 義達先生の同じ平清盛像が神戸市立博物館にも収蔵・展示されていますが、この作品を改変して1982年の神戸市立博物館開館を記念して制作されました。

神戸市立博物館に所蔵されている平清盛像は、NHK大河ドラマで平清盛役を演じた仲代達也氏をモデルとして制作されましたが、この作品は京都の六波羅蜜寺に所蔵されている鎌倉時代の重要文化財「僧形坐像(伝平清盛像)」をモチーフにされました。

国内には多くの柳原 義達先生のパブリックアートが設置されていますが、神戸で最初の野外彫刻となる「愛「仔馬の像」」は、動物愛護のため依頼を受けて鴉を馬に乗せた像を制作され、この作品の2年前の1966年東遊園地に設置されました。

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上質のARTに触れて 豊かな時間と空間を

以後柳原 義達先生は鴉に強い愛着を抱いたことで、のちに代表作となる一連の「道標・鴉」シリーズへとつながってゆきます。

また三重県立美術館内にある柳原義達記念館では、柳原 義達先生の作品を一同に鑑賞することができます。

ちなみにこの場所は清盛塚と呼ばれていますが、1923年道路拡張工事の際に地下調査した結果、墳墓ではないことが確認されました。

設置場所 Location

兵庫県神戸市兵庫区切戸町 清盛塚

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柳原 義達の他作品 Other Works

作家について Artist

柳原 義達(やなぎはら よしたつ) Yoshitatsu Yanaguihara
戦後日本を代表する具象彫刻家、柳原義達の紹介ページです。 略歴のほか、作品の特徴、パブリックアート一覧など、アーティストを深く知るために参考にしていただけます。
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