作品の特徴 Feature
日本の近現代を代表する具象彫刻家の一人。
当初父からの勧めで日本画家を目指し、京都に移り住んで日本画家福田平八郎に師事していたものの、世界美術全集に掲載されていたアントワーヌ・ブールデルの作品「アルヴェル将軍大騎馬像」に感銘を受け、彫刻家を志しました。 東京美術学校彫刻科の3期下に佐藤 忠良先生や舟越 保武先生がおり、ともに新制作派協会彫刻部の創立に参加することとなります。 その後の彫刻家としての人生は、「犬の唄」に現れるように屈辱、喪失感、自嘲、虚しさなどから無我夢中で抵抗する精神を、強く表現するものでした。 |
日本近代彫刻のアカデミズムから発し、1950~60年代にかけて造形の世界を襲った抽象の嵐の中にあっても、形態の抽象化の本質を見極めて具象に留まり、「自然の動的組みたてを探る」ことに文学や絵では表現できない彫刻特有の性質を見出して、生に対する深い思索を立体に表す試みを、生涯続けました。
略歴 Biography
年 | 内容 |
1910 | (3月21日)神戸市に生まれる |
1931 | 東京美術学校彫刻科 入学 |
1936 | 東京美術学校彫刻科 卒業 |
1939 | 新制作派協会 彫刻部創設に参加 |
1946 | 作品保管先の火災により戦前の作品を焼失 |
1953 |
「ラ・パンセ」(広島市平和大通り)、「伊達政宗立像」(仙台城址・現在は城山公園に移設)を設置、パリに渡り、グランド・ショミエールでオリコストに師事
|
1958 | |
1961 | 第1回宇部市野外彫刻展の運営委員 |
1968 | 「僧形 平清盛」(神戸市清盛塚)設置 |
1970 | 日本大学芸術学部教授に就任、第2回神戸須磨離宮公園現代彫刻展「道標・鴉」を出品、兵庫県立近代美術館賞 受賞 |
1973 | 第1回長野市野外彫刻賞 受賞 |
1974 | 第5回中原悌二郎賞 受賞 |
1977 | 釧路市幣舞橋に「道東の四季・秋」設置 |
1981 | 作品集『柳原義達』刊行 |
1983 |
第10回現代日本彫刻展で宇部市彫刻事業功労者 顕彰、個展(神奈川県立近代美術館他)
|
1985 | 美術論集『孤独なる彫刻』刊行 |
1986 | 第10回長谷川仁記念賞 受賞 |
1987 | 『柳原義達作品集』刊行 |
1993 | |
1994 | 第35回毎日芸術賞 受賞 |
1995 | |
1996 | |
1999 |
『柳原義達デッサン展』(三重県立美術館)、神戸新聞平和賞特別賞 受賞
|
2000 | 『卒寿記念 柳原義達展』(世田谷美術館) |
2002 | 『柳原義達作品集』刊行 |
2003 |
<柳原義達記念館>(三重県立美術館)開設
|
2004 | (11月11日)東京にて逝去 |
鑑賞できるパブリックアート Other Works
個人ミュージアム Artist Museum
三重県立美術館
INDEX
概要 Outline作品リストピックアップロケーション公式サイト備考
概要 Outline
名称 Art Space
三重県立美術館
住所 Address
三重県津市大谷町11...
備考 Remarks