「道標・鳩」神戸出身の柳原義達先生が制作した幸福をもたらす鳩の像が2人の門出を祝福

エスタシオン・デ・神戸

神戸の結婚式場、エスタシオン・デ・神戸の壁面に設置されたパブリックアートです。
日本の具象彫刻家3作家による作品6点を見比べることができます。

作品データ Data

作品名 Title 道標・鳩
作家名 Artist 柳原 義達 Yoshitatsu Yanaguihara
制作年 1973年頃
寸法(H×W×D;cm)
備考 エスタシオン・デ・神戸
(敷地内のため鑑賞時にはご留意ください)

作品について About

2人の門出を祝福するように、平和の象徴である鳩の像が、結婚式場エントランスの壁面に鎮座しています。

この像を制作した柳原 義達先生は神戸出身で、日本近代具象彫刻の礎を確立した功労者として、高村光太郎賞中原悌二郎賞といった日本の主な彫刻賞の他、文化勲章も授章しています。

「鳩」の作者柳原義達氏は、鴉や鳩を題材する<道標>と名づけられた一連の作品が最もよく知られています。

大自然の不可思議な法則を強く意識して制作された鳩や鴉による道標シリーズは、柳原義達の仕事の道しるべであり、自画像でもあったとされる作品です。 ーエスタシオン・デ・神戸 公式サイト より

柳原 義達先生自身が制作モデルとして鳩を飼い育て、愛情をこめて数多くの作品を残した中の一点で、三重県立美術館内にある柳原義達記念館では、この作品を含めた柳原 義達先生の作品を一同に鑑賞することができます。

ちなみに柳原 義達先生が「道標・鳩」は自画像、と著書で述べたように、”道標”には制作上の表現としてだけでなく、柳原 義達先生の彫刻家としての生き方、人生そのものの意義が込められています。

エスタシオン・デ・神戸の壁面には他に「赤毛の女」と「坐る女」が設置されていて、柳原 義達先生以外ではともに日本具象美術を代表する彫刻家、佐藤 忠良先生と舟越 保武先生の作品が鑑賞できます。

エスタシオン・デ・神戸
一般の結婚式場ですがニッチと呼ばれる建物の壁面に、国内を代表する3人の具象彫刻家(柳原 義達、佐藤 忠良、舟越 保武)の作品7点が設置されています。 ヨーロッパの街並みのような荘厳な雰囲気の中、ミュージアムピースのパブリックアートを体験する...

設置場所 Location

神戸市中央区弁天町 エスタシオン・デ・神戸 外壁ニッチ

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柳原 義達の他作品 Other Works

作家について Artist

柳原 義達(やなぎはら よしたつ) Yoshitatsu Yanaguihara
戦後日本を代表する具象彫刻家、柳原義達の紹介ページです。 略歴のほか、作品の特徴、パブリックアート一覧など、アーティストを深く知るために参考にしていただけます。
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