「道東の四季ー春」北海道の釧路にある有名なパブリックアートが関西でも鑑賞できます

アーティスト

北海道釧路市の幣舞橋には、欄干の四角それぞれに日本の具象彫刻家4人の名作が設置されています。
そのうちの1人、舟越 保武先生の作品「道東の四季ー春」の習作が御堂筋彫刻ストリートに設置されています。

作品データ Data

作品名 Title 道東の四季ー春
作家名 Artist 舟越 保武 Yasutake Funakoshi
制作年 1976年
寸法(H×W×D;cm)
備考 大阪市 御堂筋彫刻ストリート

作品について About

舟越 保武先生は脳梗塞で倒れ、右半身不随になった後も不自由な左手で制作を続けましたが、右半身不随になる以前は、整ったフォルムとマチエールを象徴的な作風として、この作品のように清廉な少女を中心に、ブロンズや大理石で表現していました。

この作品はゆるやかに持ち上げた指先と、首を少しかしげていますが体は一本の中心線を保ち、優雅にたたずむ姿に、雪解けのゆったりと流れる時間の中、春の息吹を感じながら未来を見据える少女の意志を垣間見ることができます。
ちなみにこの作品は衣服をまとっていませんが、幣舞橋の作品は着衣で制作されました。

幣舞橋の作品は1976年、当時市民の寄付を募り4人の作家が現地に集まって競作されました。
作品タイトルを四季に割り当てる際にくじを引いたところ、それぞれの作風イメージにぴったりの季節が偶然決まりました。

・(冬の像)本郷 新先生
・(夏の像)柳原 義達先生
・(秋の像)佐藤 忠良先生
・(春の像)舟越 保武先生

ちなみに国内初の橋上彫刻の設置例となります。

また不思議な作風で現代彫刻界に旋風を巻き起こしている舟越 桂先生は、舟越 保武先生のご子息ですが、弟である舟越 直木先生も抽象彫刻家として活躍を期待されていたところ、64歳の若さで急逝されました。

設置場所 Location

大阪市中央区本町 御堂筋 彫刻ストリート

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舟越 保武の他作品 Other Works

作家について Artist

舟越 保武(ふなこし やすたけ) Yasutake Funakoshi
戦後日本を代表する具象彫刻家、舟越保武の紹介ページです。 略歴のほか、作品の特徴、パブリックアート一覧など、アーティストを深く知るために参考にしていただけます。
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