作品の特徴 Feature
フランスを代表する抽象彫刻家。
1960年代から都市や自然との調和をテーマに、「浮かぶ彫刻」のシリーズを制作、世界中の美術館や公園に設置されています。 フランスでは芸術家が都市計画を手がけるケースも多く、マルタ・パンも都市空間を作品と捉え、まちづくり全体の計画に多数参画しました。 |
公共空間のプロジェクトを手がけた事例は日本も例外ではなく、大阪府江坂には「フロート(浮かぶ彫刻)」など3つの作品で調和された「リーニュ・ブランシュの庭」や、兵庫県宝塚の橋たもとに設置された作品「枠どられた風景」を含めた、ゆるいカーブを描いた宝来橋のデザインを含めた空間全体の造形を手がけました。
略歴
年 | 内容 |
1923 | (6月12日)ハンガリーのブタペストに生まれる |
1946 | ブダペスト国立美術学校卒業 |
1952 |
パリで初個展、建築家アンドレ・ヴォジャンスキーと結婚
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1961 |
「浮かぶ彫刻」(クレラー・ミュラー美術館)を設置、アムステルダム・ステデリク美術館にて個展
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1967 | 「音響壁面彫刻」(グルノーブル文化会館)を設置 |
1969 | 「浮かぶ彫刻」(箱根 彫刻の森美術館)を設置 |
1971 | 「浮かぶ彫刻」(セーヌ・サン・ドニ県庁)を設置 |
1973 |
「浮かぶ彫刻」(ニューヨークのセントラルパーク)を設置(1977年ダラス市庁舎前に移設)
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1984 |
「三つの部分からなる彫刻」(神戸ワールド本社ビル)を設置
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1986 |
フランスのサン・カンタン・アン・イヴリーヌの新都市計画、ブレストの公共空間都市再開発に参加、「迷路状の流水」(パリお祭広場)を設置、パリ建築アカデミーより造形芸術メダル 受章
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1990 |
「フロート(浮かぶ彫刻)」、「モニュメント」、「メイズ(迷路)」で構成された「リーニュ・ブランシュの庭」(大阪府江坂)や「碑」、「レンズ」(幕張テクノガーデン)、「分割された球」(御殿山ヒルズ)を設置
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1991 | 「風景の断片」(東京都庁舎)を設置 |
1993 |
「枠どられた風景」(宝塚市宝来橋)を設置、「マルタ・パン・イン・ジャパン」展(札幌、鎌倉、河口湖、倉敷、東京など巡回)
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1994 | 芸術文芸勲章コマンドール章 授章 |
1997 | 「裂けた球体」(東京都現代美術館)を設置 |
2001 | 高松宮殿下記念世界文化賞 彫刻部門受賞 |
2008 | (10月12日)パリ郊外にて逝去 |
鑑賞できるパブリックアート
リンク
備考