「三つの部分からなる彫刻」40年もの歳月を感じさせない空間の造形は都市芸術に長けたマルタ・パンならでは

Marta Pan

作品データ Data

作品名 Title 三つの部分からなる彫刻
作家名 Artist マルタ・パン Marta Pan
制作年 1984年
寸法(H×W×D;cm)
備考

作品について About

この作品は、1969年彫刻の森美術館に設置された「浮かぶ彫刻」に続いて、国内設置2例目となるマルタ・パンのパブリックアートで、アパレル企業のワールド本社ビル前に40年ほど前に設置されました。

インパクトのあるフォルムと「三つの部分からなる彫刻」というタイトル通り、離れた位置に置かれた三つの球体のつながりによって、空間そのものが彫刻作品として構成されています。

芸術家が公共空間そのものをデザインするという、フランスでの実績を積みつつあった頃のマルタ・パンの本領を発揮するような、当時の日本としては珍しい組み合わせを、今も楽しむことができます。

球体自体は均一な白と柔らかなカーブを描き、安定した形状を貫く円形の穴が各球体同士を繋げる役割を担っています。

三つ目の球体は本社ビルの裏側に設置されていて、ビル1Fがガラス張りのため三つの作品のつながりを視覚で感じることができます。

本社裏

実は関西には、マルタ・パンが公共空間をデザインしたパブリックアートの事例が集中しており、兵庫の宝塚には橋のデザインを含めた「枠どられた風景」、大阪の江坂には「フロート(浮かぶ彫刻)」など3つの作品で構成され調和のとれた「リーニュ・ブランシュの庭」などを堪能することができます。

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上質のARTに触れて 豊かな時間と空間を
リーニュ・ブランシュの庭
フランスの抽象彫刻家、マルタ・パンのパブリックアートで構成された大阪府江坂の庭園、リーニュ・ブランシュの庭の紹介ページです。 概要のほか、パブリックアート一覧など、現地を訪れて作品を鑑賞いただくために参考にしていただけます。

この作品以降も、公共空間のデザインを国内外で精力的に進めたマルタ・パンは、2001年に世界文化賞を受賞しました。

設置場所 Location

神戸市中央区港島中町 ワールド本社ビル 前広場

周辺のパブリックアート

マルタ・パンの他作品 Other Works

作家について Artist

Marta Pan(マルタ・パン)
フランスの抽象彫刻家、マルタ・パンの紹介ページです。 略歴のほか、作品の特徴、パブリックアート一覧など、アーティストを深く知るために参考にしていただけます。

 

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