「フラミンゴ」50年の時の経過を感じさせないみずみずしさを放つ現代美術の名作

Alexander Calder

滋賀県立美術館の中庭に、現代美術の大家アレキサンダー・カルダーのパブリックアートが設置されています。

作品データ Data

作品名 Title フラミンゴ Intermediate Model for Flamingo
作家名 Artist アレクサンダー・カルダー Alexander Calder
制作年 1973年
材質 スチール
寸法(H×W×D;cm) 335 × 488 × 244
備考

作品について About

滋賀県立美術館の中央に設置されたアレキサンダー・カルダーのパブリックアートは、美しい曲線と緑に映える朱色が、観る者へ豊かな印象を焼き付けます。

アレキサンダー・カルダーはマルセル・デュシャンに命名された、”モビール”という動く作品で有名ですが、国内では数少ない動かない作品です。

アレキサンダー・カルダーはアメリカ、ペンシルベニア州に生まれ、特に空気の流れで動く彫刻作品「モビール」を発明したことで有名です。
それに対して、固定され動かない彫刻は「スタビル」と呼ばれました。

本作はカルダーの「スタビル」の一作で、鮮やかな朱色で塗装された鋼鉄のパーツを組み合わせ、フラミンゴを抽象的に表現した作品です。
この朱色は、カルダーの赤(Calder Red)と呼ばれています。

アメリカイリノイ州シカゴの連邦ビル前の広場に設置されている高さ16メートルのパブリックアートのマケット(模型)として、先立って制作、シカゴ美術館で公開された作品で1982年に当館にやってきました。 ー作品ガイド より

アレキサンダー・カルダーのパブリックアートは国内では他に、名古屋市美術館の前広場に「ファブニールドラゴンⅡ」が設置されています。

アレキサンダー・カルダーの代表作、シカゴ連邦ビルの「フラミンゴ」の習作として、50年前に制作されたこの作品は1/5ほどの大きさですが、2022年に改築開館した滋賀県立美術館の近代建築に勝るとも劣らない、躍動感や存在感を今もなお放ち続けています。

Wikipedia より

滋賀県立美術館にはほかにケネス・スネルソンの「ニードル・タワー」や、彫刻の路と名付けられた美術館へと続く小道に、植松 奎二先生の「置・傾 / トライアングル」など、見ごたえのある国内外のパブリックアートが設置されていますので、ぜひ鑑賞ください。

設置場所 Location

滋賀県大津市瀬田南大萱町 滋賀県立美術館 中庭

周辺のパブリックアート

アレキサンダー・カルダーの他作品 Other Works

 

タイトルとURLをコピーしました