海外でも評価が高い名和 晃平先生のパブリックアートが、宮城県石巻の海岸に期間限定で設置されています。
作品データ Data
作品名 Title | White Deer (Oshika) |
作家名 Artist | 名和 晃平 Kohei Nawa |
制作年 | 2017年 |
材質 | アルミニウム、塗装 |
寸法 (H×W×D; cm) | 632.5 × 448.5 × 438 |
備考 | White Deer (Oshika) WHITE DEER(OSHIKA) |
作品について About
この作品は、東日本大震災の被災地で宮城県石巻市を主な舞台とした、『Reborn -Art Festival』という”アート”、”音楽”、”食”の総合芸術祭開催に伴い、2017年設置されました。
鹿は古来から『神使』や『神獣』として、アニミズムや神道などの信仰のなかで親しまれてきました。
近年、日本では鹿が増え続けており、人里に時々現れる鹿は、『迷い鹿』と呼ばれます。
「White Deer (Oshika)」はインターネット上に現れた『迷い鹿』(鹿の剥製)を取り寄せ、3Dスキャンして得たデータを元に制作されました。
牡鹿半島・荻浜に立つその姿は遠くの空を見上げ、旅の原点である瀬戸内海・犬島の方を向いています。 ー作品銘板 より
自動車ではこの作品に近づくことができず、駐車場から徒歩で10分ほど砂利道を歩いた先に広がる、海と山に囲まれた風光明媚な環境にあります。
動きを封じて凛として静かにたたずみ、神々しさをも感じさせる高さ6mの鹿の姿を、名和 晃平先生はコンピュータを駆使して制作しました。
名和 晃平先生の作品は、大阪には梅田に「Trans-Mio」と近くの中之島コンラッドホテルに「Fu / Rai」が、茨木市には「Trans-Ren (Bump, White)」、他にも神戸には「Ether (family)」があるなど、多くのパブリックアートが設置されています。




大阪・関西万博にも開催期間中の期間限定で「Snow-Deer」が設置されています。

銘板に記述されている旅の原点とする瀬戸内海の犬島には、名和 晃平先生が2013年に制作した「Biota (Fauna/Flora)」が設置されており、島の持つ神秘的な力、古来より息づく神聖なる存在などが表現されています。

東京都心の紀尾井町にも同じ「White Deer」がありますので、周辺の環境によって異なる表情をぜひ見比べてみてください。
設置場所 Location
宮城県石巻市荻浜 ホワイトシェルビーチ
周辺のパブリックアート
名和 晃平の他作品 Other Works
作家について Artist
