「天秘」関西で唯一鑑賞できる安田侃のパブリックアートは希少なブロンズ作品

パブリックアート

兵庫県西宮市にある芸術文化センターの1Fエントランスに設置された、存在感を示すパブリックアートです。

作品データ Data

作品名 Title 天秘
作家名 Artist 安田 侃 Kan Yasuda
制作年 2006年
材質 ブロンズ
寸法(H×W×D;cm) 126 x 55 x 68
備考 西宮美術回廊

作品について About

有機的なフォルムをまとい、コンサートや演劇などが開催される天井高の吹き抜けホールに静かに鎮座する姿は、空間に彩りと調和をもたらし、来訪者に安心感を与える存在となっています。

「天秘」は、これから演じられる数々の演奏やドラマ、観客が受け止めた感動や夢がいっぱい詰まったかたちをイメージしています。
どうぞ近づいて触ってみて下さい。
「天秘」という浮遊する大きな一つの固まりを通して皆さんとこの空間とが結ばれ、人と人をつなぐ磁場が生まれることを願っています。 ー『西宮美術回廊』サイトより

安田 侃先生はイタリアで彫刻を学び、イタリア産白大理石を素材にした作品を多く制作していますが、この作品は珍しくブロンズ鋳造で、曲線や質感など手を触れ確かめたくなる愛くるしさを感じさせます。

安田 侃先生の作品は、安田侃彫刻美術館のあるアルテピアッツァ美唄や北海道知事公館庭の「意心帰」、洞爺湖畔の「意心帰」のように、自然環境に白大理石が映えるパブリックアートが特徴的です。

しかしながら、東京ミッドタウンの「妙夢」や東京国際フォーラムの「意心帰」、JR札幌駅ビルロビーの「妙夢」など、有機的なフォルムによって都市空間に新たな風を生み出すことに成功しています。

愛知県や香川県、宮崎県にも安田 侃先生の作品はありますが、関西では他に設置されていないので、ぜひ足を運んでください。

またこの兵庫県立芸術文化センターにはアントワーヌ・ブールデルの「風の中のベートーヴェン」、植松 奎二先生の「花のように ー螺旋の気配」といった見ごたえのあるパブリックアートもありますので、あわせて鑑賞してください。

設置場所 Location

兵庫県西宮市高松町 兵庫県立芸術文化センター 1Fロビー

周辺のパブリックアート

安田 侃の他作品 Other Works

作家について Artist

安田 侃(やすだ かん) Kan Yasuda
都会や自然に溶け込む大理石のパブリックアートを精力的に制作する、安田侃の紹介ページです。 略歴のほか、作品の特徴、パブリックアート一覧など、アーティストを深く知るために参考にしていただけます。
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