神戸の住宅街を流れる川にかかる橋のたもとにその小さな少女像はあります。
童謡で有名な「赤い靴はいてた女の子」像を制作した山本 正道先生の作品です。
作品データ Data
作品名 Title | 風と少女 |
作家名 Artist | 山本 正道 Masamichi Yamamoto |
制作年 | 1990年 |
寸法(H×W×D;cm) | 150×72×81 |
備考 |
作品について About
すぐそばには細雪で有名な谷崎潤一郎の旧宅「倚松庵」があり、周囲の電線が地中化整備された瀟洒な景観に溶けこむように、ひっそりとたたずむ少女像はどこか、寂しげな憂いを見せています。
マントを羽織り、風に耐え忍ぶ姿でありながら丸みを帯びたフォルムによって、切実さを過度に感じさせない表現は、風景彫刻と言われる作風を確立した山本 正道先生によって、見事に空間構築に昇華されています。
この作品は元々、1989年に鳥取県倉吉市の緑の彫刻展で受賞した作品で、倉吉市にも同じ作品が設置されていますので、設置場所によって異なる見え方を比べてみてはいかがでしょうか。
リンク
設置場所 Location
神戸市東灘区魚崎 住吉川 反高橋
周辺のパブリックアート
山本 正道の他作品 Other Works
作家について Artist
山本 正道(やまもと まさみち) Masamichi Yamamoto
赤い靴はいてた女の子像に代表される優しい作風で知られ、風景彫刻家といわれる山本正道の紹介ページです。
略歴のほか、作品の特徴、パブリックアート一覧など、アーティストを深く知るために参考にしていただけます。