「螺旋の竹林」室生山上公園芸術の森で終盤に体験する地下の閉塞から地上への開放

室生寺のほど近く、広大な山あいの敷地に、芸術作品として公園全体を指定登録された室生山上公園芸術の森があり、世界的環境彫刻家のダニ・カラヴァン作品12点が設置されています。

作品データ Data

作品について About

山あいを広く切り開いた景色の中、歩みを進めるとこの作品があらわれ、竹で囲まれたらせんのスロープをゆっくりと下りてゆきます。

らせん状の竹林を壁伝いにぐるぐる回りながら地下へともぐってゆくと、そこからトンネル状の通路が伸びており、徐々に地上へと舞い戻る。

開かれた空間から閉じられた空間、地上と地下、明と暗という複雑な空間体験を楽しめる場所。

スロープから階段を下りてゆくにつれ、広がっていた青空がコールテン鋼の暗く冷たい空間へ、視界が覆われてゆきます。

“直径約１７ｍ・深さ４ｍ らせん状の竹林を壁伝いにぐるぐる回りながら地下へともぐってゆくと、そこからトンネル状の通路が伸びており、徐々に地上へと舞い戻る。開かれた空間から閉じられた空間、地上と地下、明と暗という複雑な空間体験を楽しめる場所。

地下の閉じられた空間から視線を前に向けると、閉塞感から開放されるように青空が再び目に入ってきて、不思議な安心感を覚えます。

ダニ・カラヴァンは、五感で感じる作品として室生山上公園芸術の森のアートワークを制作しました。

元々室生山上公園芸術の森の計画を構想した室生出身の彫刻家、井上 武吉先生が未完成のまま逝去した翌1998年に、親友であるダニ・カラヴァンは世界文化賞を受賞しましたが、井上 武吉先生の構想に共感を抱き、遺志を継いで、尊敬の念をもって室生山上公園芸術の森を完成させました。

設置場所 Location

奈良県宇陀市室生181　室生山上公園芸術の森

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「MAALA　高きへ」よりよい結果を追求するための心と体のありかたを作品に刻み環境に溶け込む

作家について Artist

Dani Karavan（ダニ・カラヴァン）

高松宮殿下記念世界文化賞

public-art.jp