作品データ Data
作品名 Title | Sun Child (サン・チャイルド) |
作家名 Artist | ヤノベ ケンジ Kenji Yanobe |
制作年 | 2012年 |
寸法(H×W×D;cm) | 620 × 444 × 263 |
材質 | ステンレス、FRP、アクリル、LEDライト、他 |
備考 | Sun Child No.3 |
作品について About
大阪は阪急電鉄南茨木駅前ロータリーに、地元出身のヤノベ ケンジが手掛けた大型パブリックアートが設置され、行き交う人々の注目を浴びています。
Sun Child(サン・チャイルド)は、平成23年3月11日に発生した東日本大震災から再生、復興していく人々の心に大きな夢と希望と勇気を与えるモニュメントして制作され、平成24年3月11日に南茨木駅前に恒久設置されました。
高さ6.2mに及ぶ黄色い放射線防護服を着たこどもの像は、希望の象徴である太陽を右手に持ち、防護マスクを脱ぎ、未来に向かって足を踏み出す姿を表現しています。
傷つきながらも未来をしっかりと見つめ、希望を胸に力強く生き抜こうという再生へのメッセージがこめられています。ー作品銘板より
親しみやすくコミカルなパブリックアートは、カラフルで老若男女の興味を惹くキャラクターですが、ほほの傷としっかりと地に足をつけすっくと立つ姿にヤノベ ケンジが表現したのは、未来への希望と強い意志です。
同じ作品は数体存在しており、イスラエルのHaifa Museum of Artにも設置されています。
「サン・チャイルド」は、右手に希望を象徴する小さな太陽を持ち、左手にヘルメットを抱え、顔に傷があり絆創膏を貼りながらも、放射能の心配のない世界を取り戻した未来の姿を表した全長6.2mの巨大な子供像である。
放射能防護服は着ているが、ヘルメットを脱ぎ、胸のカウンターがゼロになっていることがそれを示している。
ヤノベの故郷である茨木市(大阪)のモニュメントとして、東の空を見つめて立ち続ける。
右手に持つ太陽は、ヤノベがテーマにし続けてきた太陽を新たにデザインした。ーヤノベケンジ公式サイト より
兵庫県立美術館の裏手に、この作品の姉的な存在としてのヤノベ ケンジ作品「Sun Sister なぎさ」が設置されています。
「サン・シスター」には、災害による苦難の日々を過ごしてきた人々の過去を想い、乗り越えてきた現在や希望溢れる未来を見守り続ける存在となるよう願いが込められている。
同時に、阪神淡路大震災を乗り越えてきた地域の経験は、東日本大震災で被災した人々の慰めや未来に対する希望になると考え、「サン・チャイルド」より少し年を経た姉のような存在をイメージした。ーヤノベケンジ公式サイト より
設置場所 Location
大阪府茨木市沢良宜西 南茨木駅 前ロータリー