作品データ Data
作品名 Title | SHIP’S CAT(Returns) |
作家名 Artist | ヤノベ ケンジ Kenji Yanobe |
制作年 | 2018年 |
材質 | ステンレス、FRP、アクリル、LEDライト 他 |
備考 | SHIP’S CAT(Returns) |
作品について About
香川県高松の都心部にある宿泊施設の屋根上に、ヤノベ ケンジ先生が手掛けた大型パブリックアートが設置されています。
SHIP’S CATシリーズは大航海時代の船乗り猫をモチーフとして宇宙飛行士のヘルメットをかぶせ、現代の守り猫として昇華させたヤノベ ケンジ先生の代表作です。
「旅の守り神」のモニュメント。
大航海時代に害獣やから貨物や船を守り、船員の心を癒す友として、人間と共に世界中を旅してきた「船乗り猫」をモチーフに、冒険心溢れるしなやかで強靭な精神を表す。
高松は空海の生誕地であり、同行二人のお遍路の伝統が残る地域。
「再来」や「恩返し」を込めて、振り返る「見返り猫」が旅人たちを見守る。 ー 公式サイト より
タイトルのSHIP’S CAT(Returns)は見返り猫をモチーフにすると同時に、「再来」や「恩返し」という意味も含んでおり、再びこの地に訪れてもらうことを祈る想いが込められていて、どこか物憂げな表情を感じさせます。
豊かな食彩と美しい瀬戸内海の玄関口である香川県高松市に、2018年12月に開業したWeBase 高松。
建物のエントランス上部から振り返るのは「SHIP’S CAT(Returns)」。
四国 香川県は空海の生誕地であり、お遍路の伝統が脈々と受け継がれている地。
「SHIP’S CAT(Returns)」は「見返り猫」をモチーフに「再来」、「恩返し」という新たな意味が加わって、何度でも訪れて欲しいという願いが込められています。また、瀬戸内国際芸術祭の県内連携・周遊事業として「SHIP’S CAT + Kame3 2019祝祭(2019年)」、「おいでまい祝祭 2022 ~心がつながる街ごとアート~(2022年)」など数々の国際的、ローカルのアートイベントでもSHIP’S CAT(シップス・キャット)は人々との縁を紡ぎました。
期間限定で地元琴平バスが運行した日帰りバスツアーにもSHIP’S CAT(シップス・キャット)がデザインされたラッピングバスが使用され、その姿はファンのみならず観光・地元の人々からも好評を博しました。
豊かな自然に囲まれた、穏やかな瀬戸内が街ごとアートになる空間をSHIP’S CAT(シップス・キャット)は屋根上からずっと見守っています。 ー WeBase 高松 サイト より
レセプションへとつながるエスカレーターの壁面にはヤノベ ケンジ先生のドローイングを鑑賞でき、エレベータホール壁面やレストランなどにも作品がちりばめられている空間は、驚きやほほえましさを覚えることと思います。
他にも広島や福岡など、全国のWeBase5か所すべてにヤノベ ケンジ先生の「SHIP’S CAT」が設置されており、それぞれの特徴的なパブリックアートはそれが宿泊の目的となるほど、見ごたえのある空間に出会うことができます。
四国では香川県の小豆島にビートたけしとの共作「アンガー・フロム・ザ・ボトム」と「スター・アンガー」といった話題作2点を鑑賞することができます。
設置場所 Location
香川県高松市瓦町 WeBase高松