「my sky hole 82」40年の時間の経過を、鉄製立方体表面の錆が物語り、内部のステンレス製眼球が見つめる

三重県

三重県立美術館への入り口階段の踊り場に、井上 武吉先生のパブリックアートが設置されています。

作品データ Data

作品名 Title my sky hole 82
作家名 Artist 井上 武吉 Bukichi Inoue
制作年 1982年
材質 コールテン鋼、ステンレス
寸法(H×W×D;cm) 260 × 235 × 235
備考

作品について About

一辺2mを越すコールテン鋼の立方体に丸い穴が貫通し、内部には井上 武吉先生の「my sky hole」シリーズの特徴であるステンレス球体が埋められています。

三重県立美術館の正面階段の踊り場には、鋼鉄の大きな立方体の作品が置かれている。

表面の丸い穴を覗くと、その奥にある球体の鏡に自分の姿や周りの風景が映り込んでいるのが見える。

井上は、「my sky hole」という主題について「僕の作品の中に僕自身が入っているつもりなのだ」(井上武吉「枠と自由」『武蔵野美術大学だより』9号、1983年)と述べており、球状の鏡は井上の眼球を表し、映り込んだ鑑賞者の心の中を静かに見つめているようである。 ー三重県立美術館所蔵作品ページ より(橋本三奈 『三重県立美術館 コレクション選』 2022年)

作品背面には特徴的な装飾が施されています。

のちに井上 武吉先生は紫綬褒章中原悌二郎賞吉田五十八賞芸術選奨文部大臣賞など、彫刻や建築に関わる多くの賞を受賞しますが、この作品はそれら受賞前の作品となります。

すぐそばにある芝生広場には「my sky hole 85-6」も設置されていますが、三重県内には他にも、名張市役所ロビーに「my sky hole 87-2」、鈴鹿市文化会館前に「my sky hole 88-1 天を映す穴」といった井上 武吉先生の作品を鑑賞することができます。

三重県立美術館には彫刻家の柳原義達記念館が併設されており、柳原 義達先生から寄贈された自身の作品を一堂に鑑賞することができ、また美術館の近くにも、国内外のパブリックアートが設置されている三重県総合文化センターがありますので、一度足を運んでみてください。

三重県総合文化センター
三重県津市にある複合型文化施設の三重県総合文化センターに設置されたパブリックアート紹介ページです。

設置場所 Location

重県津市大谷町11番地 三重県立美術館 前広場

周辺のパブリックアート

井上 武吉の他作品 Other Works

作家について Artist

井上 武吉(いのうえ ぶきち) Bukichi Inoue
モニュメントだけでなく精力的に空間を造形するパブリックアートを残した、井上武吉の紹介ページです。 略歴のほか、作品の特徴、パブリックアート一覧など、アーティストを深く知るために参考にしていただけます。

 

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