「そりとそぎのあるかたち」抽象彫刻大家のパブリックアートを兵庫で鑑賞できる数少ない機会を

アーティスト

島根県出身で東京芸術大学学長を歴任し、東京スカイツリーのデザインや文化勲章受章など、国内抽象彫刻の大家で知られる澄川 喜一先生の作品です。

神戸の中央体育館前の広場にある噴水に、そっと寄り添うように設置されています。

作品データ Data

作品名 Title そりとそぎのあるかたち
作家名 Artist 澄川 喜一 Kiichi Sumikawa
制作年 1981年
寸法(H×W×D;cm) 250 × 460 × 120
備考 彫刻の街こうべ みどりと彫刻のみち そりとそぎのあるかたち

作品について About

武骨に切り出された黒御影石と流麗な曲線を描いたブロンズの弧の組み合わせが、緊張感と自然の流れを絶妙なバランスで表現されています。

デザイン性の高い噴水を背にして、作品自体の装飾を極限までそぎ落としながらも圧倒的な存在感を感じさせる作品です。

「そりのあるかたち」シリーズは流線形の東洋的美意識を、澄川 喜一先生が生涯をかけ追求する造形美への感応として、一貫した表現で確立されています。

澄川 喜一先生の作品はなぜか関西では設置事例が少なく、兵庫県ではこの作品以外には姫路に設置された「お月さまのかお」とあさご芸術の森美術館の「おつきさま」のみ、大阪府でも梅田のオフィスビル前広場に設置された「月琴 2000」のみとなります。

この作品を含め神戸市が整備した彫刻の街こうべ みどりと彫刻のみちがあり、周辺には秀作とされるパブリックアートが多く設置されていますが、関西では鑑賞できる機会が少ない澄川 喜一先生の作品を、時間をかけてゆっくりと堪能してみてください。

設置場所 Location

神戸市中央区楠木町 中央体育館 北側(彫刻の街こうべ みどりと彫刻のみち

周辺のパブリックアート

澄川 喜一の他作品 Other Works

作家について Artist

澄川 喜一(すみかわ きいち) Kiichi Sumikawa
東京芸術大学長など要職を歴任し東京スカイツリーなどの代表作も多く、現在も精力的にパブリックアートを制作する、澄川喜一の紹介ページです。 略歴のほか、作品の特徴、パブリックアート一覧など、アーティストを深く知るために参考にしていただけます。
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