「空の粒子 / パッセージ 2015」木々の緑と赤茶色の酸化鉄との異質な組み合わせで広がる独自の世界観

アーティスト

大阪のオフィス街、生命保険本社ビル横に設置された、赤さび加工の金属リングを連ね樹木やアーチを模した青木 野枝先生のパブリックアートです。

作品データ Data

作品名 Title 空の粒子 / パッセージ 2015
Particles in the air / passage 2015
作家名 Artist 青木 野枝 Noe Aoki
制作年 2015年
寸法(H×W×D;cm)
備考 空の粒子/パッセージ 2015

作品について About

微妙にサイズや幅の異なる工業用の鉄リングを加工し組み合わせて、重さを感じさせない軽やかな空間構築に成功しています。

無機質なオフィスに突如現れる緑道にたたずみ作品と対峙してみると、異質な素材の組み合わせでありながら、不思議な安心感や1枚の絵画をみているような錯覚を抱くことと思います。

鉄のパーツを1つずつ溶接してゆく単調な制作作業ですが、設置場所に応じて構成・制作するため画一的なものは1つとしてなく、設置された空間でははかなさやわびしさといった、素材を超越した繊細な感情を見る者に呼び起こします。

青木 野枝先生は受賞歴も多く、女性として当時初めて中原悌二郎賞を受賞、2021年には芸術選奨文部大臣賞、紫綬褒章を授章しました。

このたびすぐ隣にこの作品の続編「空の粒子 Ⅱ / パッセージ 2022」が完成しましたので、両作品をぜひ通り抜けてみてください。

「空の粒子 Ⅱ / パッセージ 2022」オフィス街に設置された有名な青木野枝作品の最新作が完成
大阪のオフィス街、新築の生命保険ビル横に設置された、赤さび加工の金属リングを連ね樹木やアーチを模した青木 野枝先生のパブリックアートです。 作品データ Data 作品名 Title 空の粒子 Ⅱ / パッセージ 2022 ...

関西では青木 野枝先生の作品は比較的少なく、すぐそばの国立国際美術館に収蔵作品がありますが、パブリックアートは兵庫県姫路市の製鉄記念広畑病院入口に設置されている「空の水 / 体の水」を鑑賞することができます。

設置場所 Location

大阪市中央区今橋 日本生命保険新東館 前



周辺のパブリックアート

青木 野枝の他作品 Other Works

作家について Artist

青木 野枝(あおき のえ) Noe Aoki
鉄を素材に独自の世界を創出する抽象彫刻家、青木野枝の紹介ページです。 略歴のほか、作品の特徴、パブリックアート一覧など、アーティストを深く知るために参考にしていただけます。
タイトルとURLをコピーしました