「リュネヴィル」DIC川村記念美術館が所蔵する世界的規模のフランク・ステラコレクションへ期待を高める導入部分のパブリックアート(閉館中・庭園公開予定)

DIC川村記念美術館

2025年3月に閉館となったDIC川村記念美術館の入り口横に設置された、戦後アメリカの現代美術の巨匠フランク・ステラのパブリックアートです。

作品データ Data

作品名 Title リュネヴィル
作家名 Artist フランク・ステラ Frank Stella
制作年 1994年
寸法(H×W×D;cm) 717 × 640 × 609
備考 今見られるコレクション

作品について About

一見巨大なスクラップのような迫力を放ち、様々な手法で鋳造された49のパーツを組み合わせたこの作品は、1991年初来日したフランク・ステラが自ら申し出て、DIC川村記念美術館のために特別制作しました。

初期のフランク・ステラ作品は、平面のミニマルアートが中心でしたが、80年代に入りカラフルな色彩を用い、様々な部材を立体的に張り付けるなど、徐々に立体化へと移行しました。

DIC川村記念美術館のコレクションでは、それぞれの作風で1959年から1991年まで変遷をたどることができ、この作品は集大成として鑑賞することができます。

なお、フランク・ステラは2024年悪性リンパ腫により、87年の生涯を閉じました。

DIC川村記念美術館は1990年、マーク・ロスコの「シーグラム壁画」7点をはじめ、ジャクソン・ポロック、サイ・トゥオンブリー、アンディ・ウォーホルなど世界的に重要なアーティストの作品を多数含む、20世紀美術の国内屈指のコレクションを所蔵する美術館として開館しました。

フランク・ステラのコレクションも世界有数の充実した所蔵内容で、多くの美術愛好家を惹きつけてきました。

DIC川村記念美術館
四季折々の表情を見せる、絵画のように整備された庭園と調和する野外彫刻、現代美術コレクションを効果的に来訪者に見せる建築は秀逸。20世紀美術品を中心としたコレクションを展示していたが2025年3月31日閉館、国際文化会館へ移転予定。

DIC川村記念美術館には他にも、飯田 善國先生の「動くコスモス」や佐藤 忠良先生の「」、清水 九兵衛先生の「朱甲面」、ヘンリー・ムーアの「ブロンズの形態」やジョエル・シャピロの「無題」といった国内外の野外彫刻が、全6点設置されています。

2025年3月の閉館後は所蔵作品の規模が縮小され、国際文化会館に移転が予定されていますがこれらの作品は未定で、現在の自然豊かな環境で鑑賞できるのは2025年3月までですので、ぜひ足を運んでください。

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設置場所 Location

千葉県佐倉市坂戸 DIC川村記念美術館 入口横

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